大学受験生時代は、「歴史学科」に行こうか「数学科」に行こうか迷っていたぐらい、歴史書を読むのも好きです。
この頃、歴史に関する知識は、中公新書から得ることが多いです。数ある出版社の新書シリーズの中で、中公新書が一番充実しているのではないでしょうか。
そんな折り、美川圭先生の名著「院政」の補増版が出ていたので購入しました。
院政とはどのような政治形態だったのか、時代による太上天皇(上皇)の役割・立場など、最新の研究成果が記載されています。
増補版では、「院政とは何だったのか」という章を設け、院政を総括しておられます。
院政とは天皇親政に比べて「堕落した政治形態」と考えられていた時代(私が高校生時代)もありましたが、むしろ「院政」というスタイルが正しい政治体制の時代があったのだと学びました。