高校の歴史カリキュラムが変更されたことに最近気づきました。
いままでの「日本史」、「世界史」という区分から、「歴史総合」、「世界史探究」、「日本史探究」という三科目になったとのこと。
今度大きな本屋さんに行ったときに、高校生の参考書売り場を覗いてみよう。
我々の世代にって聞き慣れない「歴史総合」では、以下のような学びを行うようです、
- 日本史と世界史を統合した近現代の歴史を学ぶ
- 近代化、大衆化、グローバル化などの大きなテーマを設定して学ぶ
- 歴史的な視座に基づいて現在的な諸課題を考察する
- 持続可能な社会の実現を視野に、自ら主題を設定し、比較や関係性に基づき多面的・多角的に考察する
私の高校生(都立高校)時代は、単に「日本史」、「世界史」という科目があるだけでした。
「世界史」は二年生から習い始め、1年間で全ては終わらず、三年生のときに近現代史を習うというスタイル。
日本史は三年生から習い始め、古代から学び始める「日本史」という授業と「日本近現代史」という授業の2つが並行して開かれる、というスタイルでした。
なので、進路によっては(特に理系の人は)、日本史全体と世界近現代史を習わずに高校を卒業します。
日本史か世界史のどちらかしか学べないという状況の場合、「世界史」を先に学ぶべきだとは思いますが、日本史をまったく学ばないのもいかがなものか…
今回の改定で、近現代だけではあるけど、マクロな視点で日本史、世界史を学べるカリキュラムが新設されたのは良いことだな、と思いました。
家にある山川出版社の「詳説日本史研究」と「詳説世界史研究」をパラパラと見返しながら…
